里山ビオトープ二俣瀬は、4段の田を改良して、作られたんだ。
もともと「きれいな田んぼ」だったから、自然も、昆虫たちも、たくさんすんでいるんだよ。
そこで、君たちにも、この自然や、昆虫たちと楽しく遊べるように、作りかえたんだ。
みんなで、中に入って遊んでね。

でも、お願いがあります、ここはもともと、自然にすむ、動物や植物のすみかなんだ。
だから、とげのある植物や、近よると危ない動物(たとえば毒へび)なんかも、すんでいるんだ。
だから、彼らを見たら、そっとしておいてあげてね、そして、まわりの友達にもおしえてほしいんだ。

あと、池の中には魚がすみやすいように、深いところや、障害物もあるから、注意して遊んでね。
それと、入っては、いけない所は絶対入ったら、ダメだぞ。

そして、ビオトープをとりまくほんとうの里山ゾーンへ・・ 
どうぞまわりを見渡してください。
このビオトープのまわりには、ほんとうの小川、ほんとうの里山が広がっています。
ビオトープで自然とのつきあい方をまなんだら、さあ、ほんものの自然の探求に出発しよう!

えんぽとたんぽの始発駅里山ビオトープ二俣瀬(名前の由来)
「えんぽとたんぽ」とは、遠方(えんぽ)のビオトープが近くの池(たんぽ)にやって来たという言葉の語呂合わせです。
また、「始発駅」とは、私たちの活動がここを出発点として全国に広がっていけばよいという願いを込めて名付けました。

(前会長の声)

みなさんおいでませ

会は平成12年9月にボランティア会員をもって発足し、
創造から設計並びに建設までを、毎週土曜日に参加し、
平成14年3月に完工を見るに至りました。
また、里山の植物の植付け、水生動物の搬入を続け、
現在では、新緑がまぶしく、メダカ、フナ等が、元気に泳いでいます。
その間の会員の努力と汗の結晶が認められ、
平成14年4月29日「みどりの日」に、
会は「いきもの環境づくり、みどり部門」で、
自然環境功労者として、環境大臣表彰の栄を賜わりました。
現在では、数多くの問い合わせ、見学者に接しています。
宇部市民はもとより、全国多数の皆様方のお越しをお待ちいたします。

2002年7月吉日
顧問 (前会長)今井和男


里山ビオトープ二俣瀬 解説
 ビオトープとは、ドイツ語の造語で、昔からそこにいたいきものたちが、
自分の力で生きていけるところ、という意味です。
ここ、里山ビオトープ二俣瀬は、本来のビオトープの意味に加えて、
自然と町の接点、緩衝地帯である「里山」の再生に重点をおいています。

このため、本当の意味では自然といえないハス田やたんぼ、
水車なども施設の一部となっているのです。

 このビオトープの水は、竹炭、木炭などで浄化されています。
また、外来生物や危険生物が増殖しないようにおだやかに管理されています。
どうぞこの中に入って自由に遊んでください。
みなさんの便宜のために橋などがしつらえてありますが、池やたんぼの中に入ってもかまいません。

 ただし、ヘビや害虫など、自然が持つすべての危険性をとりのぞいてあるわけではありません。
また橋や階段なども、自然の力で少しずつ腐食していきます。
こうした危険に対しては、ご自身で十分注意してください。
また、ブラックバスなどの二俣瀬の里山にふさわしくないいきものを持ち込まないようお願いいたします。

この写真は、ビオトープ前の田んぼ写真です。
もっと植物、動物、人が、「やさしくなれる場所」を、もとめて、
里山ビオトープ二俣瀬をつくる会は、植物、動物と相談して行きます・・・

ここを作っているボランティアの人たちは、「里山ビオトープ二俣瀬をつくる会」と言います。